イティハーサと真我のお話

イティハーサ全7巻 
水樹 和佳子(著)


つい先日、この本を読みました。
これはアニメコミックなのですが、作家の水樹和佳子先生が
13年余りをかけて書き上げたという壮大なお話です。
目に見えぬ神々を信仰している主人公たちのまわりで
目に見える善の神と悪の神が壮絶な戦いを繰り広げる…。
これだけ聞くと、とても単純な構成に感じるかもしれませんが
内容はとんでもなく深く、圧倒されるものがありました。
子供のときに、この話の一部だけを読んだことがあったのですが
改めて全部を読み上げると、こんなに壮大な話だったのだと
しばらく呆然としてしまいました。

で、この話を読んだ後に、このイティハーサとは
まったく関係のない話なのですが
二つの話が頭から離れなくなってしまったので
その話を今日は書いてみようかと思います。
くれぐれも、これから書く話はイティハーサとは
まったく関係のない話なので、勘違いのないようにお願いしますね。

それは私たちの根本である真我の話です。

<真我と三グナのお話>

もともと真我は、絶対的な自由と幸福と歓喜の状態にあり
それだけで完璧な存在でした。
しかし、三グナ(さんぐな)と言われる美しい三つの光が真我の前に表れ
本当なら、真我そのものが完全な状態であるにもかかわらず
その三グナの美しさが自分たちよりも素晴らしいものと錯覚を起こし
その三グナの光の中に真我は飛び込んでしまったのです。
そこから、輪廻転生が始まったと言われています。

ちなみに、その三グナの三つの光というのは、
貪・瞋・癡(とん・じん・ち)で作られた光なのだそうです。

真我は三グナに飛び込んでからというもの
自分たちより完璧なものを求めて輪廻を繰り返します。
しかし、いくら求めても求めても、そんなものは見つかりません。
そのうち、ある魂は、
本来の自分たちこそが完璧な存在だったのだということに気づき、
その自分に戻るために修行を始めました。
そして、激しい修行の末に真我の状態に戻るも
また、三グナに干渉され始めると
まだまだ経験の足りない真我は、再び三グナに飛び込んでしまい
輪廻を繰り返す羽目に陥ります。
そしてまた、激しい修行の末に真我の状態に戻るのですが
しかし、それでもまだ経験が足りないが故に
また三グナに干渉され、そこに飛び込み
輪廻を繰り返すという行為を、もう何度も繰り返してしまいます。

そして、善の経験だけではなく、悪の経験さえも
そのすべてを、自分の中に込めることができた真我だけが
自分自身がもっとも完全なものだということを
完璧な状態で知ることができ
もう二度と、三グナに干渉されることはなくなるということです。


そして次に、もう一つ頭から離れなくなった話。

<真我のお話>

真我というのは水の状態に似ていて
一滴の水と一滴の水が合わさっても
一滴の水にしかならないという話を聞いたことがあります。

そして、高位の神々というのは
純粋で透明な真我の集合体なんだとか…。


そんな二つの話が
イティハーサを読んでから、ずっと私の心を支配してしまいました。
もちろん、これは私個人の受け止め方なので
本当にイティハーサの内容と関係があるかどうかはわかりません。

でも、こんな話をリアルに思い出させてくれた
イティハーサに感謝です♪

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Comments 10

ふう  

このお話の中の三グナは、みぐなと読むのですか?
どちらのお話も、かなり前に読んだはずの
イティのシーンをふっと思い出せる内容でした。

真我は、ありのままを愛するということにも
つながっているのだろうなと感じます。

2006/02/14 (Tue) 22:04 | EDIT | REPLY |   

フーさん♪  

三グナは三つのグナという意味なので「さんぐな」ですね。
ヨーガの言葉で、ラジャス・タマス・サットヴァを表してます。
これを仏教の三毒、貪・瞋・癡と同一と考える説もあり、
緋彌華さんの話はそれに基づいていると思います。
まあ、真我というのも禅のアラヤ識と非常によく似たものですし、
元は同じインド系なのでベースは同じということなのでしょう。

って、緋彌華さんが忙しそうなので、つい勝手に解説しちゃいましたw
あとで怒られたりして^^;

2006/02/15 (Wed) 08:56 | EDIT | REPLY |   

優祈 るな  

アニメも出たんですね、知らなかったです。
懐かしい。集英社・白泉社の本はほとんどチェックしてましたから。
エリオットひとり遊び とか出てたころですね。

私、CLAMPも好きなんですが、テレビ版 マジックナイトレイアースの第2部。
(光と影を抱きしめて)と重なるんです。

2006/02/15 (Wed) 19:22 | EDIT | REPLY |   

なるぽてママ  

「イティハーサ」私も読んだ覚えが・・・!!
ですが、内容は全然思い出せません。(汗)
妹が単行本を持っていたはずなので、
今度読んでみようかしら♪♪

三グナの話、とてもおもしろく読ませて頂きました。
私は輪廻って漠然と信じていましたが、
でも、この長い長い修行は何のためで、その後ってどうなるの?
それからその後の世界ってどんな世界?
・・・っていうのがとても不思議だったので、
ヨーガの世界ではこういう考え方をしているのだな~って
謎がちょっとだけ解けたみたいで嬉しかったです♪

2006/02/15 (Wed) 21:08 | EDIT | REPLY |   

緋彌華(himika)  

>ふうさん
三グナの読みはフーさん♪が解説してくれたので、
それを参考にしてください♪
真我の状態はぜんぜん想像がつかないのですけど
すべてがひとつなのかなって思います。
だから、自と他の区別がなく、すべてをありのままに
愛せるのかなって思います。
それが本当の私たちの姿なのだと考えると
とても心が温かくなってきます♪

2006/02/16 (Thu) 22:28 | EDIT | REPLY |   

緋彌華(himika)  

>フーさん♪
解説、ありがとです♪
ラジャス・タマス・サットヴァよりも貪・瞋・癡の方が
一目見て意味が分かるかなって思ったので、そっちで書いてみたのですよ。
知識はフーさん♪の方がたくさん持ってると思うので
また機会があったら解説よろしくです♪

2006/02/16 (Thu) 22:32 | EDIT | REPLY |   

緋彌華(himika)  

>優祈るなさん
るなさんはアニメのことについても詳しいのですね。
私はおもしろいと評判のものをつまみ食いしかしていないので
あまり詳しいことはよく分からなかったりします。^^;
CLAMPという人もおもしろいのですね。
今度、気をつけてチェックしてみます♪

2006/02/16 (Thu) 22:37 | EDIT | REPLY |   

緋彌華(himika)  

>なるぽてママさん
ヨーガやインド仏教、チベット仏教などの世界観は
本当におもしろいです♪
西洋のキリスト教と違って、神がこの世界を創造したのではなく
私たちの欲望がこの世を作り出してしまったというのが前提なので
そこから「この世の一切が苦である」という教えにつながってくるのですが
なんだか、その方が私の中には自然になじんできたりします。
創世記なんかは本当におもしろいのに、
私の力量ではご紹介できないのが、とても残念です。^^;

2006/02/16 (Thu) 22:43 | EDIT | REPLY |   

ふう  

フーさん♪&ひみかさん

丁寧な解説をありがとうございました。
三グナ覚えておこうと思います。

アラヤ識は、高校のときに仏教系の本を読んだことがあるのですが、
真我のこととつながってなかったので、
今になってあれはそういうことが書いてあったのか。。。と
今さら気がつきました(^。^;)

2006/02/23 (Thu) 16:11 | EDIT | REPLY |   

緋彌華(himika)  

>ふうさん
ふうさんは高校のときから仏教系の本を読まれてたのですね。
どんな高校生だったんだろ。(*^_^*)

アラヤ識のことに関しては、私もよくは分からないのですが
いろんなものが、いろんな形でつながってますね。
道はいろいろな形があっても、到達するところは
ひとつなんだってことの証明のようにも感じます。^^

雲の写真、天使のようと言ってもらえると、
なんだかとてもうれしいです♪

2006/02/25 (Sat) 12:01 | EDIT | REPLY |   

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