対話

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先日、「再会」というタイトルで病気の友人の話を書いたのですが
それに対して、コメントだけでなく、メールでも何人かの方から
いろんなアドバイスを頂きました。
ご心配いただいて、ほんとうにありがとうございました。
なので、その後、どうなったのかという話を
ほんとうならば、きちんと書くべきなのだとは思ったのですが
ただ、友人と私が出した結論は
皆さんから頂いたアドバイスとは反するものに
なっているのではないかと思い、書くことをためらっていました。
ですが、一度、あのように軽々しく
このような重い話題を出してしまい、
皆さんにご心配をおかけしてしまった以上は、
もう一度くらいは、きちんと書くべきと思い
ご報告することにしました。

当然、さらに重い話になると思いますので
こういう話が苦手な方はスルーしてください。
どちらから、そういう話になっていったのかは
ハッキリとは覚えていません。
ただ、以前にも友人が
お医者さんによっても、次の手術をするべきかどうかというのは
意見が分かれる、という話をしていたし、
その友人が、いろんな治療法を
すでにいろいろと調べてあたっていたということを聞いていました。
その結果、友人はとりあえずすぐには次の手術は受けないし、
最終的に受けるかどうかも決めていないと言っていたのでした。
なので、私が
「あんまり病気が治りたい一心になっちゃっても
かえって疲れちゃうよね。」
というようなことを言ったのだと思います。
すると友人も
「うんうん、生き残ることにだけ一生懸命になっても
治療が成功するとは限らないし、
生き残ることにばかりに執着してしまうと
死期が来てしまったとき、すごく辛くなると思うの。」
というようなことを返してきました。

彼女は死ぬことに対する恐怖や焦りは
今のところはないとハッキリ言える人でもあったし、
逆に、死が訪れたときのことをきちんと考えて
身辺整理を行う、、、
いわゆる、手放す準備ができたものは
今のうちに、どんどん手放していくということを
実践していると言える生活をしているようでした。

執着するものが多ければ多いほどに
死が訪れたときの恐怖や苦しみは大きくなると
身をもって実感しているからこそ
行っている行為なのだと思います。

なので、その後の私たちの会話は
彼女がもしも旅立ってしまった後、
お葬式はどうしたいか、
遺体や遺骨はどうしたいか、等々、
そんな話で盛り上がってしまいました。

ほんとうに一般常識からしたら
異様な会話だったかもしれません。
でも、彼女が自分の死に対して焦る気持ちがない上に
死んだ後、どうしたいかと伝えることが
彼女にとって安心できることなのであれば、
私はしっかり聞いておきたいと思ったのです。

また、とても逆説的な考え方なのですが、
生き残ることに必死になって
いろんな治療法を試して
逆に疲れてストレスをためるよりも、
どういう結果が待っていようとも、
流れに身を任せ、ゆだることができるのであれば
その方が、逆に病気も治る可能性が高くなるのではないかと、
そんなことも、彼女をみていると感じるのでした。

そんな話をすると、彼女も
「変な話かもしれないけど、あるセラピーさんにも
無理に手術をして腫瘍を取るよりも
自然にして、流れに任せた方が直るかもしれないって言われたわ。」
と言っていました。

今後、どうするかは、
すべて彼女が自分で判断するだろうと思います。
昔から、とても頭が良く、行動力のある人でしたし、
病気になった今も、それは少しも変わっていないなと感じる人です。
私は、機会がある毎に、彼女の話を聞いているだけしかできませんが、
それでいいかなと思っているというか、
それしかできないなと思っています。

もともと、精神世界やスピリチュアルなことに関心が高かった彼女は
今も、アートセラピーを始めてみたり、
オーラソーマもほんとうは勉強したかったようなのですが、
時間がないので、私から話を聞く程度に終わったり、
まったりした音楽を聴いたり、
チベット死者の書を読んだりしながら生活しているようです。


ということで、心配してくださった方々に
お礼と近況報告という意味で、この記事を書きました。
難しい話題なので、うまく私たちの気持ちが
伝わっていないかも知れませんが、
すべてをあきらめての結論ではないということだけは
ご理解いただけたらいいなと思います。
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Comments 3

ふう  

自分の人生は、自分で決めるといいますけれど、
こういったことは、他人がどこまで入っていいか
なかなかわからないことですよね。
話を聞くことしかできない。。。
本当にそうですよね。。。
どんなときでも、幸せだなと感じられるような時間を
過ごせられたら、それは大切なものになるのではと感じます。

2006/08/09 (Wed) 16:00 | EDIT | REPLY |   

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2006/08/11 (Fri) 04:38 | EDIT | REPLY |   

緋彌華  

>ふうさん
私がもしも同じ立場だったらどうだろうと考えたとき、
やっぱり私の好きなようにさせて欲しいなと思うんですよね。
症状が重くなっているのに
頑張って長生きしてと言われるのは、辛いような気もします。
もちろん、どんなことをしても生きていたいと思う人にとっては
その言葉は励みになると思うのですが、
こういうことって、その時のその人にしか分からないことだから、
やっぱり、話を聞くしかできないですよね。
少しでも、その人の心が軽くなるような言葉が言えたらいいなと
思うのですが、私の方が励まされてるような状態です。^^;

2006/08/11 (Fri) 13:45 | EDIT | REPLY |   

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