チベット

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ずっと、書きたくても書けない問題がありました。
それは、チベット問題です。

最近、チベットでの暴動から始まって、聖火リレーの件で
よくテレビのニュース等で、チベット問題を目にします。
その中でも、チベットの僧侶の方たちが
海外メディアに対して、チベットの問題を訴えている様子がありました。
彼らは、あの後、どうなったのだろうと、
その関連のニュースを目にするたびに、心が痛みます。
なぜなら、中国当局は、自分たちの意に沿わない者には
簡単に処刑を行ってしまうという噂もあるからです。

もしかしたら、あの僧侶たちは、
処刑を覚悟で訴えていたのかもしれませんが。。。

今の事態を考えると、私がラサに行ったときは
もう10年以上も前のことですが、
まだ、今よりも落ちついて、平和だったと思います。

でも、その時でも、やはりチベットの僧侶の方が
外国から観光に来ている人に訴えている姿を目にしたりもしました。
(その時の記事はこちらです)

その旅行のときに、とても良くしてくれた僧侶の方は
今はどうしているのかと、思い出すと胸が痛みます。

そして、もうひとり、私には心配になってしまう女性がいます。

その人は、ラサにある中華料理店にいた
中国人の女性でした。
チベットの人たちが迫害されているこの事態で
なぜ、その中国人の女性が心配になってしまうかというと、
それには理由があります。

その時のラサでは、中国人は、きれいな服を着て
豊富な食事をとっていました。
そのレストランでも、大きなお皿に、大盛りの料理を頼んでおきながら
その料理の一部にだけ手をつけて、
後は捨ててしまうという中国人もいたりしました。

一方、チベットの子供たちは、劣悪な環境の中に住居を持ち、
寒い地域でありながらも、靴さえも履くことのできない
子供たちを見ることも度々ありました。

そんな格差が、平然とラサにはあったのです。

そして、そんな子供たちが、ときおり、その中華料理店の
ウィンドウに顔をくっつけて、中の料理を
物欲しそうに覗いていることがありました。
そんなことがあると、そこにいる大抵の従業員は
その子供たちに、水をかけたりして追い払っていました。
でも、その中で、ひとりだけ、違う対応をしている女性がいたのです。

その女性は、その子供たちに注意をする振りをして
建物の陰へと連れて行って、
こっそりと、店の残り物かもしれませんが、
食事を包んで与えていたのです。
もしも、そんな行為が、仲間の中国人にみつかったら、
今度は、その女性が、白い目で見られるかもしれないのにです。

私は、その女性が、とても好きになり、
その女性が、いるときにだけ、その中華料理店に顔を出したりしていました。
お互いに片言の英語ででしか会話ができないので、
中国語で書かれたメニューの中から
中華料理を注文するときは、とても苦労したのですが、
それでも、その女性が注文を聞いてくれたときは、
必ず、私たちの口に合う料理を選んでくれたのです。
それだけ、相手の気持ちを汲み取る力が
大きい人なんだなと感じていました。

でも、それだけに、その人はいつも
悲しそうな顔をして、窓の外を眺めていました。
ラサに住む多くの中国人は
チベット人に比べて、はるかに優遇されている
自分たちの環境を当たり前のように思い、
チベット人に同情の気持ちを持つことなんて
ほとんどないのかと思えてしまうようなことも度々あったのですが、
その女性だけは、そういう状況に対して、
いつも悲しみを持って、見つめているように感じていました。

そんな人が、自分と同じ中国人が、目の前で、
チベットの人たちに対しての過激な暴力を振るっているの見るとき、
いったい、どんな気持ちになるのだろうかと思うと、
心が壊れてしまわないだろうか、大丈夫なのだろうかと、
ついつい心配になってしまうのです。


中国側は、チベットの人たちの人権を認める、
たったそれだけのことをすればいいだけなのだと思います。
人権を踏みにじる方も、踏みにじられる方も
そのどちらの側の人たちの心にも傷をつけるこの事態が、
本当は、もう何十年と続いてきた事態ではあるのですが、
少しでも早く、良い方向へと向かってくれればと、祈るばかりです。


ここまで読んでいただいてありがとうございます。
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Comments 8

すかいふわり  

NoTitle

この日記を書くにあたって、とても悩まれただろうし、
言葉もひとつひとつ丁寧に選ばれたのだろうなって思います。
緋彌華さんの想いがとても伝わってきます。。。

今回、オリンピック会場に北京が選ばれたことに、
疑問を抱えている人は割とたくさんいると思いますが、
逆にチベットの人々にとって、ある意味大きなチャンスでも
あったのではないかという気がします。
連日胸の痛むニュースが報道されていますが、
少しでも良い方向へ変わっていくことを祈るばかりです。

それから、緋彌華さんのこの記事を読ませていただいて、
”中国の人だって胸を痛めている”ということを、
改めて実感させていただきました。
ついつい「中国は」「中国人は」とひとまとめにして
考えがちですが、そんな単純な問題ではないですもんね。
(便宜上ということもありますが・・・)

2008/04/16 (Wed) 12:05 | EDIT | REPLY |   

-  

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです

2008/04/16 (Wed) 14:35 | EDIT | REPLY |   

ゆかり  

NoTitle

■署名して世界に意志表示■
(ドイツの有志が立ち上げました)
2008 For The People Of TIBET
http://www.for-the-people-of-tibet.net/
(ページを開くと音楽が流れ、しばらくすると下の方に記入欄が出てきます)

「世界の人々は彼等の宗教・国そして己々の人生を略奪された時、
その事実に目を逸らすべきではありません。
チベットの潔白・弾圧されている人々の為にその名にかけて、
私達は此処に署名いたします。」…という内容です。

サイトについての詳しい情報は画面下の表示タグよりアクセスして下さい。
※サイトの信憑性については自己判断でお願いします。
過去の投稿から名前はHNでもよいようです。

★自由にコピペして下さい
現時点で世界各国より二万人近くの署名が寄せられています。
是非【JAPAN】からも宜しく!

2008/04/16 (Wed) 19:52 | EDIT | REPLY |   

sato  

チベットに自由を

チベットのことを知れば知るほど心が痛みます
チベットの中では何十年も続いてるんですね。
今まで全然知りませんでした
人権問題もそうですが、宗教の自由も潰してしまおうなんて
考えられません。
チベットの人や僧侶の方を思うと一日も早く自由を手に
して欲しいです。
中国が民主国家だったらこんなことは起きないのに。

チベットに一日も早く自由が来る日ことを祈ります。

2008/04/17 (Thu) 05:10 | EDIT | REPLY |   

緋彌華  

>すかいふわりさん、こんにちは♪

チベットに住んでいた、優しかった中国人女性の方を見ていると
中国人に対する、思想統制も厳しいものがあるのだろうと
感じざるを得ませんでした。
大抵の人は、それに流されてしまうものですが、
一部の人は、やはり疑問を持ってしまうのでしょうね。
中国が、もっと自由な発言ができるような場所になればと
心から願わずにはいられません。

2008/04/17 (Thu) 11:12 | EDIT | REPLY |   

緋彌華  

>承認待ちコメントさま

中国関係の方なのでしょうか。
あまりの悪意ある歴史捏造コメントに、ビックリしてしまいました。
今は、日本と中国の間でも、歴史認識に関することで
議論がなされていますよね。
そんなときに、チベットの歴史の捏造発言は逆効果だと思います。
ダライラマ法王が、暴力で攻めてきている中国に対して、
非暴力を貫いてきたことは、誰もが知っている事実なのですから。

2008/04/17 (Thu) 11:21 | EDIT | REPLY |   

緋彌華  

>ゆかりさん、はじめまして

情報、ありがとうございます。
とても落ちつくサイトですね。
この署名が、どんな風に活用されるのか、
よくわからない点もあるのですが、
こんなことくらいしか、私はできないので
署名してみようと思います。

2008/04/17 (Thu) 11:26 | EDIT | REPLY |   

緋彌華  

>satoさん、こんにちは♪

今までは、チベットのことに関しては
日本政府だけでなく、マスコミまでが中国に遠慮して
日本国内には、情報が流れてきませんでしたものね。
マスコミの方々は、中国に不利な情報を流すと、北京に支局を
置いてもらえなくなるからという理由が大きかったようです。
日本の言論の自由って、いったい何だろうと
思うようなエピソードですよね。

今回の騒動が終わっても、チベットのことを
日本の人たちは忘れないで欲しいと思います。

2008/04/17 (Thu) 11:39 | EDIT | REPLY |   

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