キングダム・オブ・ヘブンを観てきました

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つい三日前に上映が始まった
「キングダム・オブ・ヘブン」を観てきました。
なので、今日はそのご報告です。

十字軍遠征中のエルサレムを舞台としたこの映画は
映像も音楽も美しく、とくに音楽は私好みだったので
観ていて飽きることはありませんでした。

主役を演じたオーランドも、「ロード・オブ・ザ・リング」のときの
ただきれいな男の人という雰囲気は全くなく
善と罪の間の矛盾と葛藤を演じる姿がとても魅力的で
圧倒的な存在感を感じました。

ただ戦闘シーンがあまりにも生々しく
そういうのが好きな人には、かなり満足がいくできだとは思うのですが
そうでない人には、目を覆いたくなるようなシーンが多々あります。

ストーリー的には、ちょっとモニャモニャ感が残るような場面があったのですが
そもそもが歴史に基づいたお話なので
あまりにも完璧なヒーローが登場してしまっては
歴史自体が変わってしまうので、あれはあれで仕方がないかなぁ
みたいな感想が残っちゃいました。

というわけで、続きはネタバレになっちゃうので
映画を観た人だけ「More」をクリックしてくださいね。
モニャモニャ感が残ったのは
オーランド演じるバリアンが、もう余命幾ばくもない現王から
次期王に任命されたにもかかわらず
バリアンがあまりにも純潔を求める気持ちが強いが故に、その話を断り
その結果として、さらに多くの血を流さなければならなくなったことです。

それがエルサレムを守ったと言えるのかどうか
私個人としては、ほんとうに理想郷を求めるならば
もっと自分が泥まみれになってでも
平和な時代を引き延ばして欲しかったなと思ってしまいました。

それにしても、平和な時代を築くためには
多少の犠牲は必要としなければいけないというのは
人間って、ほんとに悲しい生き物だなと
そんな感想が最後に残ってしまいました。

始まってしまった戦いを終わらせるために
またさらに多くの命を犠牲にしなければいけない。
ならば、戦いをいかに始めないということに力を注ぐべきだったのだけど
そのためにもまた犠牲が必要…。

背景が歴史に基づいた映画だけに
人間の愚かさと不完全さを強く感じさせた映画でした。
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Comments 7

MoonDreamWors  

こんにちわ~TBありがとうございました☆

>オーランド演じるバリアンが、もう余命幾ばくもない現王から
次期王に任命されたにもかかわらず
バリアンがあまりにも純潔を求める気持ちが強いが故に、その話を断り
その結果として、さらに多くの血を流さなければならなくなったことです。

みなさん、同じ事を感じていらっしゃるようですね。私もそう思いましたが、元々国を治める父の姿を目にして育ってきたわけでない、母子家庭の鍛冶屋のバリアンですから、父の高潔な血を受け継いで正しく育ったからこそ、ギーを殺してまで自分がシビラの夫の座に納まる事など彼の生き様にはんする事だったのでしょうね。
 「私は、ギーとは違う」 とバリアンは言っていました。

また遊びに来ますね^^ ではぁ~☆

2005/12/07 (Wed) 10:31 | EDIT | REPLY |   

えい  

トラックバックありがとうございました。

私的には、この映画は、一度始まった戦いを終わらせるのが
いかに難しいかも描いていて、興味が持てる作りになっていました。

2005/12/07 (Wed) 10:31 | EDIT | REPLY |   

venus_transit  

私も今日見てきました
近年の映画の中で「グラディエーター」はかなり好きな作品なので
どういう映像かなぁと思っていたのですが
そういう意味では静かに描いていってるという感じがしました
静かだけれど、美しい映画だなぁと思いました

2005/12/07 (Wed) 10:32 | EDIT | REPLY |   

緋彌華(himika)  

> MoonDreamWors さん
こんにちは、コメントありがとうございます♪
バリアンの戦のやり方など見ていても、あれだけ先見の明がありながら
ギーが国王になったら、どういうことになるか
なぜ、そこまでちゃんと考えることができないのかと感じたのですが
もっと時間があれば、あるいは結果は違ったのかも、とも思えます。
いずれにしろ、スムーズに事が進みすぎてはドラマになりませんものね。
オーリーの優しい目と優しい声のおかげで
いろんな事をいろいろ考えてしまう映画でした♪

2005/12/07 (Wed) 10:32 | EDIT | REPLY |   

緋彌華(himika)  

>えいさん
コメント、ありがとうございます♪
憎しみが憎しみを生んで、普通ならなかなか終わらない戦いを
バリアンが民衆を守るための戦いにもっていったが故に
あれでも最小限の犠牲で終わらせることができたのかもしれませんね。
はじめの触れ込みと違って、オーリーの魅力だけでなく
いろんな事を考えさせられる映画でした。

2005/12/07 (Wed) 10:32 | EDIT | REPLY |   

緋彌華(himika)  

>venus_transit さん
こんにちは♪
内容は戦争の映画という、かなりえぐいもののはずなのに
美しい作品として仕上がっていましたよね。
確かに「グラディエーター」と比べれば
内面的なもののも、きちんと描かれていて、それだけに
油断していると、いろんなものを見落としてしまいそうなのですが
バリアンの気持ちの中に深く入り込めば込むほど
興味深さも増してくる作品でした。

2005/12/07 (Wed) 10:33 | EDIT | REPLY |   

ももママ  

ももママさん、ようこそです♪
そうなんですよね、はじめは罪の贖いのために十字軍に従軍するはずだったんですよね。なのに、その後、バリアンを追ってきた人たちと殺し合いになってしまったり、そのあげくに父親まで死んでしまうなど、さらに罪を深める結果になってしまって、あれでは普通だったら、さらに自分の罪深さからくる苦痛が増してしまうように思えて、みていてハラハラしてしまいました。
そのあたりも大切なところでの判断を誤らせた理由になってるのかな、なんて感じたのですが…。
オーリーの演技がまだ未熟という評価もあるけれども、オーリーのあの優しい眼差しが、そんな心の葛藤を感じさせてもくれました。

2005/12/07 (Wed) 10:33 | EDIT | REPLY |   

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